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雨の裏庭

掌編未満のSSや思いついたシーンなどを気ままに書き散らしていくためのブログです。

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 すご~く長々と、かつ細々と、いかにプロット通りに書けなかったかを語っております。あとがきというより反省会……と見せかけたただの回顧で、完結したそのままのテンションで書いているのでたぶん相当うるさいです。それでもよろしければ、お付き合いいただけると幸いです。

 第二部冒頭まではだいたいプロット通りでした。問題は2-2-1で魔女が出てきたところですね。この段階では二部までで終わるんじゃないかな、と思っていたのに大幅に伸びました……。
 本当は魔女が城に襲撃をかけるまでフィラは平穏な生活を営んでいるはずだったのです。たまたまピアノを弾きに来ていて巻き込まれ、そのまま決戦に突入するはずだったのでここから2-5-1辺りまでは全部予定外。プロポーズも戦いの中でフィラがリラの力を持っていることが発覚したあと、現状でいう第三部冒頭でになるはずだったんだけど団長が勢いで……(笑)

 第二部がそんな感じだったので第三部ももちろん予定通りに行くはずなどありませんでした(懺悔口調)。まずジュリアンの両親が登場する予定がそもそもなかったので、フィラの行く先も最初から光王庁のどこかの部屋(てきとう)だったところが変更点です。これは考えているうちに婚約者扱いだったらさすがに両親に紹介するよな、と思ったのとジュリアンが軟禁しなければならないなら出来るだけ居心地の良い場所を提供したいとか言い出したからですね。プロットを考えたときの私はそんな親切なこと考えなかった……(ひどい)
 というわけで実家編が入り、その間ジュリアンをユリンにまで封じ込めた政敵がじっとしているわけないと気付いて第三話辺りが入り、あとは勢いで……えらい情熱的なことになった……。あそこまでああなるとは全然思ってませんでした。勢いって怖いデスネ……
 光王庁で予定通りだったのはフィラがジュリアンの目的に気付くことだけでしたね! 気付く過程もあんまり具体的に決めてなかったけどね!(なんか文献調べるとかそんなざっくりした感じだったけどフィラの能力と権限で文献だけからそれ調べるの無理でしたよねー……)
 その後はジュリアンが暗殺されかかったり処刑されかかったりしてうやむやのうちに旅立つ予定だったんだけど色々変更が加わった結果ご覧の通りです。いろいろ投げっぱなしで旅立つことにならなくて良かったよね! 本当にね! つく予定がなかったジュリアンの両親との決着もユリンに戻ってエルマー夫妻にご挨拶も書けて良かった! 本当に良かった! ユリンがああいうところだっていう設定はこの辺で生えたけどそれもまあ……まあ……(遠い目) エルマーさんが元聖騎士だという設定は更新の前々日くらいに思いついたことをここに激白しておきます。
 いや思いついたらすごい美味しい気がしてさ……。ランベール父さんとは絶対立場も性格も合わないだろうし、憧れの歌姫をかっさらっていった男の息子が今度は娘のように可愛がっていたフィラをってなんか(私が)萌えるなって……。

 第四部で一番大きく変わったのは目的地ですね! 当初のプロットでは目的地はランがいた研究塔になるはずでした。そこへ行く理由が思いつかなかったのとビジュアル的にどう考えてもグロス・ディアの方がときめくじゃん!?(私が!)という理由で第三部の途中辺りで急遽変更。その後の旅はドライブインシアターと列車幽霊のイメージしか決めてなかった。違法居住区とレルファールは影も形もありませんでした。イルキス出そうと思ったの確か映画見た後でしたよね……「旅の終わりの空へ」を読み返していて思いついたんだった気がする……。
 そしてレルファールに辿り着いた段階ではちゃんとロサンゼルス・トランスポーテーション通って行くつもりだったのに結局名前だけになってしまったな……。枚数がこれ以上伸びてもアレだと思ったこともあり、イルキスの樹を出しちゃったこともあり、大幅にショートカットしました。グロス・ディアのかなり内陸の方まで一気に移動。リョクの登場予定も全くなかったけど車で移動するわけにはいかんよねって気付いたので荷物持ちとして登場。
 グロス・ディアは元々出す予定がなかったので移動してから設定全部考えてましたね! 中学校の頃に書いた地図とか引っ張り出してきて楽しかった! そして聖都の歯車が直前にやってた乙女ゲーの影響だったりとか行き当たりばったりです。これはひどい……
 で、フィラがカルマに攫われるところは予定通りだったけどリョクがアレだって設定は妖精の森で天魔に襲われるまで考えてなかったし、そう言えばジュリアンの竜化症も身体の方じゃなくて記憶や感情が失われていく方向で考えてたんじゃなかったっけ。何一つ予定通りに進んでいない……どういうことなの……。
 で、最終回でやらかしたのはリラの正体ですね。太陽の神のつもりだったんだけどそういえばサーズウィアの範囲からして太陽には届いてないじゃん!? 誰がどんなに思い入れ持ってても神にならないじゃん!? 月ならギリギリオッケー? って直前で……気付いて……タイトルと上手く合致して良かったですね……本当にね……

 あ、あとキャラ語りもしたい! する!

 フィラは素直な良い子、控えめで優しいけど芯は強い、というヒロインらしいイメージでスタートしたのですが、いきなりヒーローに喧嘩を売りまして……。守られ系ヒロインのはずが結構自分で動いてくれて(カルマと戦うときとかクロウと戦うときとか)、書き上がってみて守られ系……だったか? とちょっと疑問に思っています。基本スペックがフィアと一緒ということで、潜在能力は聖騎士団に入れるくらいあるっていうのもありますね……。ジュリアンと会話しているときが一番生き生きしてて書きやすかった。

 ジュリアンは気付いたらヘタレ理系オタクになっていてあっれ~? と思ったのですが、それはさておき最後まで生存してくれて良かった……。最初のプロットに沿って書いてたらたぶん助けられなかったと思います。死亡フラグがへし折れない……。とにかく何でも基礎と応用と理論と理屈を一通り考える人なので、ジュリアン視点書くの大変だったです……。ランティスさんの苦労が偲ばれます……。そういえば第二部突入した直後はまだ半竜だって設定すらなかったなあ……

 ティナは小動物連れた女の子(ナウシカとか……)に憧れた小学生の私の手によって生み出されたキャラです。

 リサとカイ。本編で何も決着しないまま、リサに殺してくれって言われたカイが鬱々としたまま終わるはずだったのがなぜか勝手に吹っ切れてくれました。この二人のイメージは最後の方の一場面ですね。戦車っぽい壊れた何かの上に背中合わせに座って空を見上げている感じ。

 ランティスさん。体育会系のつもりだったけど、ジュリアンの大学時代の親友と考えたらどう考えても学者肌でした。貴重なツッコミ役、ありがとうございます。

 ダスト姐さん。このお話では決着がつかなかったけど、やっぱり当初予定していたよりは吹っ切れた様子で旅立っていきました。プロットで考えてたときより実際に動かしてみたときの方がみんな強い……。

 レイヴン・クロウは裏切ることは確定してたんですが、|再生されし子等《リジェネレイテッド・チルドレン》の設定は割と直前で考えました(去年の11月12日に「再生されし子等って単語と設定が私の中で爆誕したので何かに使いたい……」とか呟いている)。それまではフォルシウス家に雇われたただの暗殺者のはずだったんです……。

 ヤンは旅の途中でフィラたちと再会する予定だったのをころっと忘れていてですね……思い出したときにはもう会えるタイミングがなかったので、あんな形になって、ついでにルッカも再登場出来たのでそれはそれで良かったかな~と。

 第二部以降に登場した人たちはだいたい予定通り……というか予定がなかったのでもう自由に動いてもらっていたという感じですね! どれくらい予定もへったくれもなかったかは前述の通りです……。

 というわけで、ようやく完結いたしました。連載期間は2005年から2015年の十年間です。ちなみにプロット通り進んでいたところ(第二部第一章まで)の連載期間が2005年から2012年の初め辺りまで、プロットガン無視し始めてから(第二部第二章以降全部)の連載期間が2012年の2月から2015年までです。もう私プロット立てない方が良いんじゃないの!?

 ひどい結論しか出ないことはわかっていたのですが以上で反省会を終わります……。こんなひどいあとがき見たことない!! しかしライフワークで一生付き合うかなあ、と思っていたテンポでしか書けなかったお話がここ数年でとんとんと進み、完結出来たことは本当に嬉しいです。全然プロット通りに進まなくて、主人公たちも特に後半は自分たちの感情と考えで動いていて、お話がどう転がっていくのか自分でも全然予想がつかなくて、まさしく最初の読者は自分という感じでしたが、だからこそ書いていて楽しかったのかな~と。
 こんな行き当たりばったりなので読み返したら矛盾点もいろいろ見つかりそうですが、それも少しずつ直していけたらなあと思います。もし見つけたらぜひぜひ教えてくださいね!

 今後の予定としては時折思いついたら番外編を書きつつ、別世界の長編をいくつか書いてみたいなあと思っています。
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01:小説を書く際、資料などは使いますか? 何を使いますか?

 使う、使うのですが、すごく無駄な使い方をしている気がして仕方がない(笑)。なんせ「火の起原の神話」を読んで出てきたのが「人類に炎を取り戻してくれたペンギンのお話」ですからね……。
 あとは建物の描写が好きなので建築関係の本は結構使うかな。薬草や物理や鉱物の本も、話の本筋と関係ない描写でときめきを盛り込もうとすると必要になることが多いです……。なぜたった三行の描写のために本を一冊読んでいるんだろうと疑問に思うこともしばしば。良いのです、読むのも趣味だからね……本棚カオスになるけどね……


02:プロットやフローなどは用意しますか? 用意するとしたら、どのように立てていますか?

 勢いでがーっと書きたいシーンや台詞や描写を書き連ねたものをプロットと呼ぶならば~。その隙間が少なければ少ないほど書くのは楽になりますね。量と密度はどのくらい思いついたかによるのでまちまちです。書くスピードも思いついた端から書いていくスタイルなのでまちまちです。一週間で書くことも数年かかることもあります……書いてる途中で書き直すことも多いです。それはプロットと呼ぶのか……ただの下書きじゃないのか……(悩)
 そ、そんな感じで書いたプロットの隙間を埋めてちゃんと形になったような気がしたらすぐに更新、という感じで書いています。いろいろと行き当たりばったりだし宵越しのストックも持たないし……うっ、頭が……


03:小説を、どこかに投稿したことはありますか?

 小説大賞には投稿したことないですね~。評価シートもらえるところもあるらしいので、一回くらい投稿して客観的な評価をもらってみたいな~という欲望はあるのですが、何にせよ真昼の月書き終わってからです……。
 投稿サイトだと現在は小説家になろうさんを利用しています。あくまで中心はサイトですが、なろうさんは読み手にとってはいろいろと便利なので、読み方の選択肢を増やして読みやすい方で読んでいただけたらな~と思いまして。


04:あなたの小説(文章)が一番影響を受けている作家さんを一人挙げるとしたら、どなただと思いますか?

 敬称略です。作家ならミヒャエル・エンデとG.A.ベッケルと秋山瑞人。恋愛萌えでいうと谷瑞恵。それと、宮崎駿アニメには多大なる影響を受けていますね……。
 ってマテ、一人になってない(笑)。この中で一番影響が大きいのはやっぱり宮崎駿かな……?


05:あなたの書いた小説に今まで登場した中で、一番好きな情景描写の言い回しを一つ、見せてください。
(ネタバレしそうな部分は伏字などで構いません)


「真昼の月の物語」から。すごいネタバレっぷりなので反転でお願いします。

 ずっと失われていた、多くの人間が求め続けてきた、かつてこの世界のどこででも見られたはずの、しかし今では決して見ることは叶わないはずの青い空。それがこんなにも美しいものだと、その時までジュリアンは知らなかった。降り注ぐ光の温度も、その光に照らされた世界の鮮やかな色も、何もかも。
 何もかも知らないはずのものだったのに、それなのに胸の内側から灼き尽くされるほどに懐かしかった。知らないはずなのに知っていた。その空が、地平線の彼方まで続く風景を。この大地を覆う蒼穹を。きっと、生まれる前から。
 見とれている間に雲は再びその勢力を増し、青空を覆い隠していく。消えていく青の中に、ふと白い影が見えた。輝くような青い空の中で、ただ一人静かに佇んでいるような不思議な存在感。
 目を、奪われた。
 これ以上美しいものは、きっとこの世界には存在しない。
 奇妙な確信に突き動かされて、思わず手を伸ばす。
 あれは、月だ。この地球がこんなふうになってしまっても、変わらず側で回り続けていた。誰も観測することは出来なくても、潮の満ち引きでその存在を知らせていた。
 手が届かないと知っていた。それでもすぐ側にあるような気がして――
 けれどそんな思いを押し潰すように、灰色の雲は再び白い月も青空も隠していってしまう。
 感情抑制装置を埋め込まれてから初めて、何かを欲しいと思った。
 触れられなくても構わない。あの真昼の月を、もう一度この目で見ることが出来るなら。
 死んでも良いなと、そう思った。


 メイン超長編のタイトル回ですから! そりゃ思い入れもあろうというもの!


06:あなたの書いた小説に今まで登場した中で、一番好きな心理描写の言い回しを一つ、見せてください。
(ネタバレしそうな部分は伏字などで構いません)

 これも真昼の月からですごいネタバレっぷりです……

 ――失いたくない。
 フィラの思いが胸に流れ込む。失いたくないのはジュリアンも一緒だ。だから手を放そうとした。でも、本当は。同じ思いを抱えているなら――
「私はあなたの、未来が欲しい」
 フィラの瞳が、潤んで揺れる。
 未来。
 ――そうだ。
 未来が欲しくないなんて嘘だった。今がずっと続いて欲しいなんて、それこそ未来を願うことだったのに――
「好き……」
 涙と共にこぼれ落ちた言葉が、いつもは柔らかく響く彼女の声が、切れ切れになった思考の全てを断ち切る刃のようだった。頭の中で何かが焼き切れるのを感じた。乱暴に腕を引く。体勢を入れ替えてベッドに押さえつける。噛みつくようにキスをすると、フィラも喧嘩の続きみたいな調子で応えてきた。むさぼるようなキスの合間に、彼女の服に手をかける。優しくなんてできなかった。それでも求めずにはいられなかった。
 傷つけ合うように、奪い合うように、ただお互いを求めた。――それでも二人で、行き着くところまで行ってしまいたかった。


 メイン超長編(恋愛もの)の恋愛的クライマックスですからね! そりゃ思い入れもry


07:あなたの書いた小説に今まで登場した中で、好きな台詞を三つ、見せてください。

「この戦いが終わったら、俺と結婚して欲しい」(ジュリアン@真昼の月の物語 2-3-6)
「ちょっと聞いて頂戴よォォォ!」(アレス@Water talks - Homesick 1-1-1)
「馬鹿だってわかってても止められない……止められるはずないのに」(フィラ@真昼の月の物語 3-5-1)

 最初のはおい死亡フラグかよ、というアレで(でも前後のやりとりが酷すぎてフラグ立たなかった)、二番目はコレのせいでいろいろと予定が変わっちゃったよね、というので、最後のはやっぱりあのシーンですから! という理由です。
 台詞は単体でというより前後の流れで好きなのが多いですね~。アレスの第一声は単発で好きですが(笑)。そして長台詞がない! 説明じゃなくて心情を語る長台詞がない……! いやなんかつなげれば少しはあるはずなんですが、そういうのでも途中に描写挟みたくなるので長くならないんですよね~……


08:あなたがこれから小説に書こうとしている台詞で、「今後の見所!」になりそうな意味深台詞を三つ、ここでコソッと教えてはいただけませんか?

「あなたには、『まとも』でいていただかなくては困ります」
「必ず帰る。お前の元に」
「良い風だ。明日は最高の一日になるぞ」

 予定はいつだって未定ですが……! 真昼の月ばっかりなのは仕様です……


09:小説を書く時に、音楽は聞きますか? 聞くとしたら、どんな音楽を聞きますか?

 外国語の歌、ゲームやアニメや映画のサントラを流しっぱなしにしています。最近はAnunaが多いですが、菅野よう子もすごい聞きますね。好きな曲はときめきと妄想の源泉です! 書くときは聞きませんが、日本語の曲もプロット立てるときやネタ出しのときには大変お世話になっております。


10:日々の生活で、「あのキャラならここはこうするだろう」「あのキャラならこれを選ぶだろう」といった妄想が展開されることはありますか?

 むしろ日常そっちのけで話の続きを考えていることが(あかん)。うん、でもこれはあるあるですね。なんとなくフィラの影響を受けて若干自分の人柄も丸くなったような気がしないでもないです。若干。あと団長のせいでいらんオタク知識が(ひどい)。


11:これから小説を書き始めようとしている方に、何かアドバイスがあればどうぞ。

 書きたいものを書きたいように書いているだけの私にアドバイスなんて! そもそも私はいつ書き始めたのかもちゃんと覚えてない有様なので……(笑)


12:ありがとうございました。 もし良かったら五人くらいにパスしてはいただけませんでしょうか。

 ここまで読んでくださってありがとうございました~! そっと置いておくのでぜひ拾っていってくださいませ~( ´ ▽ ` )ノ
青春レッド
 本名青木春馬。学部三年生。一人称俺。特撮戦隊同好会を立ち上げたレッド戦隊のリーダー格。常に偉そう。レッドをやるという意志だけは硬いが、別に他のレッドがいても構わないらしい。リーダーだけど割とおおざっぱで放任主義なので役割を果たせているのかは微妙。スイミングやメガネと結託してダンシングやツッコミをいじるのが趣味。口癖は「俺の美学に口出すな」で決め台詞は「行くぜ青春!」コート翻しつつそう言って変身(単に変身スーツの上に羽織っていたコートを派手に脱ぎちらかしながら後ろ手に隠し持っていたヘルメットをかぶるだけ)。青春レッドのときはもちろんノリノリだが、魔法少女マジカル☆スプリングに変身してからもノリノリ。青春レッドからマジカル☆スプリングに変わるときのかけ声は「変わるわよ!」(裏声)。マジカル☆スプリングの時でもたまに素が出る。魔法少女への変身道具はピンクのきらきらのステッキだったのだが、改造して色まで塗って青春レッドの武器(拳銃型)にしてしまった。

スイミングレッド
 本名笹川優太。学部三年生。一人称おれ。春馬の幼馴染み(というか腐れ縁)。一緒に特撮戦隊同好会を立ち上げたが、レッド以外は絶対にやらないと両者一歩も譲らなかった結果、全員レッドというろくでもない戦隊ができあがる羽目になった。水泳部と掛け持ちで非常にガタイが良く、逆三角形の体型に長身。でも顔立ちはどちらかというと涼しげなので、黙ってさえいればあまり体育会系の暑苦しさは感じさせない。クールぶっているがたまに口を開くとろくでもないことばかり言う。たぶん大人げは一番ない。決め台詞はポーズを決めながら「おれがレッドだ!」ふだんはあまりしゃべらないので青春が適当に代弁してたりするが、たいがい異議を唱えない。ちなみに無口になった理由に深いものはなく、単に声変わりの時に喋らない生活をしてみたらいろいろと楽だったので低きに流れただけ。巨乳好きだがいざ目の前にすると直視できない。

メガネレッド
 本名名雪千晴。学部三年生。一人称僕。特撮戦隊同好会と聞いて押しかけてきた。高校時代は生徒会長。見た目も成績も外面も優等生で、教職員へのウケは良い。二歳の頃から年季の入った特撮オタク。絶対にレッド以外はやらないという決意は誰よりも固い。絶対にブルーの方が似合うと言われても絶対に譲らない。優等生面と評判の良さを活かして対教職員の最終兵器となっている。決め台詞は「僕の眼鏡は節穴ではない!」と、かけている眼鏡の位置を直しながら言う。「~したまえ」という口調をよく使用するが別に素ではなく、濃いメンツの中で自分のキャラを確立したいという打算によるもの。

ダンシングレッド
 本名滝本玲二。一人称オレ。学部二年生。青春やスイミング、メガネの一年後輩。ダンス部と掛け持ち。キックの足が一番上がるのが自慢。ちょっぴりお馬鹿で何でも信じるので、青春やメガネの良いおもちゃ。それでもなぜか青春に心酔し続けている。別にレッドでなくても良かったのだが、既にレッドが三人いたのでカラー増やしたらバランス悪いだろという理由でやっぱりレッドになった。決め台詞はスイミングと対になるポーズを決めながら「青春は正義だ!」(青春レッドに仕込まれた)。実は特撮戦隊同好会唯一の運転免許・彼女持ち。でも彼女には最近冷たくあしらわれている。

ツッコミレッド
 本名都築賢太郎。一人称ボク。学部四年生。院に進むことがほぼ決定している。暴走する特撮戦隊同好会に自重と常識を求め続けた地理学研究会会長(不幸なことにサークル室の割り当てが特撮戦隊同好会と相部屋だった)。ダンシングが入った後、「五人いなきゃバランスが悪ぃ。もう良いからお前入れ」という理由で無理矢理メンバーに加えられた。ちょうど地理学研究会の部員が一人になって部室を取り上げられてしまったため、仕方なく特撮戦隊同好会と同居しているが、自分がメンバーだとは断固として認めていない。でももうスーツを用意されてしまったのでいよいよ逃げ場がなさげ。決め台詞は「ボクは絶対に認めないぞ!」スーツを着ていても認めない。一番年上なのに一番童顔。

きゅー助
 魔法の国からやって来たマスコットキャラ。強い魔法少女を育てるとマスコットキャラ試験に合格できるらしい。見た目は翼の生えた白猫。魔法少女としてよりにもよって青春レッドをスカウトしてしまう。ノリノリで引き受けてくれたのは良いが、春馬はスーツを着て青春レッドに変身した後で魔法少女に変身しやがるのでなんかもうカオス。ちなみに春馬が魔法少女を引き受けた理由は、レッド戦隊に対抗する敵がいなかったから。「より多くの変身道具を奪った者には幸福が約束されるってことはこいつを奪いに来る敵がいるってことだよな! ならば良し!」ちなみに名付け親は春馬。「マスコットと言えばきゅーナントカだろ」紛う事なき偏見。
 たまたまファイルを発見したので没ネタ救済~。第二部第二章File-2後半、ジュリアン視点バージョンです。


「最後のイメージは全て見覚えのないものだったんだな?」
 話し終えたフィラに確認する。
「はい。全部、ユリンではなかったと思います。空の色も夢の中と同じで変な灰色だったし……」
「そうか……」
 魔女はフィラに「真実を見せる」と言った。今回の件がカルマの干渉だとしたら、彼女の目的は何なのか。フィラの魔力に興味があるのなら、「真実」など見せる必要はないはずだ。
「以前、幽霊を見かけたと話していたな。魔女の容貌はその幽霊と一致していたか?」
 他に理由があるのなら知っておく必要があるが、あまりにも情報が少ない。接点の少ないフィラとカルマを結びつける要素を一つでも多く知りたかった。
「はい、一致している、と思います。それと、私、実はあの後も何度か魔女を見かけているんです」
「そのときの状況も教えてくれ」
 フィラは緊張した様子で少し考えた後、ようやく口を開いた。
「二度目に見たのはフィアの歓迎パーティーの日です。そのときも魔女は私に何か言おうとしていたみたいなんですけど、その前に『危ないよ』って声が聞こえて、すぐに転移してしまったから……何を言おうとしていたのかは、よく、わからないんですけど」
「危険を告げた声に聞き覚えは?」
「それもよく……声が小さすぎてわかりませんでした」
 恐縮するフィラに、気にせず話を続けろとジュリアンは先を促す。
「三回目は夜中です。窓の外に姿が見えて……でも、そのときはウィンドさんかもしれないと思ってました。それで、四回目、は……」
 フィラが不自然に言葉を切った。俯いたフィラが何を思い悩んでいるのかはわからないが、待ってみようとジュリアンは思う。今のフィラは出来る限り誠実にこちらの質問に答えているように見えた。ならば恐らく、彼女の判断を信じる方が得策だ。
「……四回目は、八月の最後の日、です」
 さんざん迷った末に、フィラは日付だけを口にした。その日付の意味を考えて、ジュリアンは固まる。それは水の神器と部下を失ってユリンに戻ってきたあの日の日付だ。ちらりとフィラを見下ろせば、固まってしまったジュリアンを見て心配そうに両手を握りしめていた。舌打ちしたい気分になる。これでは立場が逆だ。心配されてどうする。
「その時の様子は話せるか?」
 努めていつも通りの調子で尋ねる。平静を装うのにはどうにか成功したようで、フィラの雰囲気が少しだけほっとしたように緩んだ。
「あの時……私は、礼拝堂にいて……ぼんやり、してたんですけど」
 それでも言葉を選んでつっかえつっかえのフィラは、やはり非常に話しにくそうだ。
「気にせず話せ。どうせここには俺しかいない」
 あの日の自分を殴りに行きたいと割と本気で考えながら、ジュリアンは両腕を組んで仏頂面で言い放つ。いくら精神的にも肉体的にも弱っていたからといっても、あんなことをするべきではなかった。あんな――何も知らない少女に甘えるような真似を。わかりきっていたことなのに、なぜ自分を制御できなかったのだろう。
「……すみません。魔女がどこから入ってきたのかはわからないんです。気がついたら目の前にいて……」
「何か言われたのか?」
「確か……私は『風』だって」
 私を愛してくれる人はいるのだろうか。
 私の死を悼んで、泣いてくれる人はいるのだろうか。
 冷たく硬直していくこの身を抱いて、身も世もなく泣き叫んでくれる人はいるのだろうか。
 私の死に正気を失って、その人に死が訪れるまでの長い長い時を、ただ私の幻だけを追い続けて生きてくれるような人はいるのだろうか。
 ああ、でももうそんなことはどうでもいい。
 そんな人はいなくていい。いてくれなくても構わない。
 ただあなたが。
 あなただけが生きていてくれるなら。
 私の命などいらない。こんな苦痛にまみれた生など、いくらでも差し出せる。
 ――だから。
 だからどうか、生きていて。
 私が死んだ後、あなたの残りの生がどんなに苦痛に満ちていようとも。
 どうか生きて。生き続けて。
 あなたのために死に行く私の、その面影を胸に刻みつけたまま。
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